イメージコレクター:杉浦非水展
前期 2/23
東京国立近代美術館
杉浦非水は、明治から昭和中頃まで生きた図案家です。
この展示では、最初に収集家の側面、
その後ポスターや本のイラストレーションからデザインまで、
多くの仕事が紹介されていました。
製作物は描かれているもの(前期は花、鳥、女性)で分かれていました。
展示室に入って目にする壁は、
杉浦さんの収集した大量の資料が使われていて、圧倒されます。
特に印象に残ったのは、制作物はもちろん、
身の回りであったことを録りためた16mmフィルムの映像でした。
日常を淡々と記録することの尊さを、改めて思い知らされました。
また人をみることで、ポスターにも良い影響が出ているように感じます。
今だとイラストレーションとデザインは別の人が手掛ける認識をされがちですが、
まとめて仕事ができる環境(時代)であったこともわかりました。
興味がある方、デザイン・イラストレーションに関わりたい方は
展示期間が長めなので、是非行ってみてほしい
と個人的におすすめします。
後期も行ったら図録を買って、追加で書きます。
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後期 4/21
久しぶりに図録を買いました。
展示と図録の構成が合っていること、
紙が重すぎないところが良くて好きです。
図録の前半のテーマは「インプット」で、
杉浦さんが集めたり観察してきたスクラップ、スケッチが載っています。
後半は「アウトプット」、企業や雑誌ごとに制作物がまとまっています。
展示で見られた文章も補完できる部分が多いです。
杉浦さんの仕事と、現在のデザイナーの仕事や役割との比較はできませんが、
杉浦さんの時代でこの仕事量は凄いと感じます。
紙媒体でのデザインが主流だった頃には戻らず、
今のデザイナーさんは様々なことができなくては生き残っていけないと言われたり、就活のなかで実感していますが、
やっぱり私は紙媒体も大事にしたいな。
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