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『没後50年 坂本繁二郎展』

『没後50年 坂本繁二郎展』練馬区立美術館


インスタグラムの広告で知って、

絵の色が観たくなり行ってきました。


坂本繁二郎は、10代で周りの学生や先生と交流し絵を描きはじめ、

明治から戦後の昭和まで70年描き続けた画家でした。


フランスのヴァンヌなどに留学、八女のアトリエでの制作などを通じて、

牛や馬から人、静物、月など自分から見えているものを描いている印象でした。

画家自身にも、目の前にあるものならいくらでもある!という意識も途中からはっきりあったようです。



全体的に描き方が好きでしたが、ここからは特に印象に残ってメモをした絵の一部。

〈ヴァンヌ風景〉留学していたときの現地の風景画で、

家・地面・光が当たっている植物にクリーム色が使われている。

〈林檎と馬鈴薯〉故郷へ戻り身近な静物をかいたもので、馬鈴薯(じゃがいも)の凹凸に惹かれている様子が見える。


川端康成が「食パンを切ったような、十字型の雲」と言った〈鳶形山(とびかたやま)〉。

サイズは想像より小さかったけれど、

真っ白じゃない雲、空の水色や水たまりの青色、地面の黄色や土色など

色合いが綺麗で好きでした。


ともかさ という直筆のサインがかわいかったり、

様々な所蔵先から集まっていたからか、額縁やマットの種類や色も豪華で、

それらをみるのも面白かったです。


画家が歳をとってからは、サインを求めて訪れるひとが多かったらしく、

そのひとたちへ向けた版画の作品を作っていたこともわかりました。





もう一つ、HBギャラリーの柊有花さんの展示へ。

以前から花の絵や文章が気になっていました。

額に入っていた絵は、紙のほんの少しの厚みでも影ができていて、そこも含めて素敵でした。



木を使った様々なかたちの絵は、SNSで写真もみていましたが、

はっきりとした色合いでもかすかに木目が出ていてよかったです。

いい香りがしたり、作られているものも会場からもぬくもりが感じられて、もっとこの空間に居たくなりました。



今後、社会人になってからいろんな方の原画を買いたいのですが、

この方のいつか作品をお迎えできるように、これからあることをがんばっていけると思えました。



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